いとう写真館で撮影されたフィルムは、まずは「studio5」の勢井さんのもとへ。 |
studio5の暗室での作業。まっ暗の中、フィルムをリールに巻いて現像開始。(暗室と聞くと赤い光を思い浮かべるかもしれませんが、現像の段階では本当の真っ暗闇の中での作業です!)
現像液は温度管理が重要(夏や冬は特に)。撮影者や撮影の状況により現像時間は変わるので、伊東がどんな状況で撮ったかを勢井さんへ伝えて、それを基に現像時間が決まります。

現像データ表 |

フィルムリール
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手作業だと微妙な加減ができるので、美しいネガが出来上がるのです。美しいネガを作ることがプリントの仕上がりに影響します。
現像→停止→定着→水洗→乾燥と作業は続き…2時間以上かけて1本のネガができあがります。
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乾燥機のスイッチ |
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乾燥が終わったら、ネガを切ってスリーブに入れ、ベタ焼きを作ります。(1枚の印画紙に並べて焼いた、いわゆるインデックスプリントです。)
ここでも、現像→停止→定着→水洗→乾燥 の行程があります。 ベタ焼きができたら、いとう写真にバトンタッチ。 |

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ベタ焼きを1カットずつルーペでチェックして、どの写真をプリントするか決めます。
「その人らしい1枚はどれやろか?」「どんな表情の写真が届いたら嬉しいやろか?」
撮影した時の皆さんとの会話や、しぐさ、表情を思い出しながら、最高の1枚を選びます。
セレクトが終わったら、再びstudio5へ。
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1カットずつネガキャリアに装着。
ホコリを取って、焼きはじめます。
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細かい粒子を見ながらピントを合わせます。
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引き伸ばし機のタイマー
1枚1枚露光時間が違います。勢井さんは長年の経験で、ネガを見ただけでどれだけ露光すれば良いか判断します。これは本当に神業!
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イーゼル
印画紙を挟み、写真をどのサイズで焼くか調節します。
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引伸し機のレンズは、ネガサイズやプリントサイズによって使い分けます。
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職人の勘によっていい具合に露光された印画紙は、セーフライト(印画紙が感光しない赤い光)の灯った部屋で、現像→停止→定着→水洗→乾燥 が行われます。
この現像液の温度や現像時間も、どんなプリントに仕上げたいかで調節します。 |
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出来上がったプリントは、小さなキズやホコリが写り込んでいたらスポッティング(手作業で修正)をして仕上げます。studio5での作業はここで終了です。
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出来上がったプリントを1枚1枚チェックします。焼き直しが必要なものは、再びstudio5へ発注します。出来上がったプリントを、お客さまそれぞれの仕様に仕上げていきます。
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木製パネル仕上げ。 |
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ホコリやキズが無いか最終チェックをして、
1つずつ梱包して発送します。
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いとう写真館撮影日から発送までは、約2か月。
このような作業を経て、みなさんの手元に届きます。
楽しみに待っていてくださいね。
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